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 (since 18.June.2018)

学校長より

社会のリーダーとなる人材の育成を目指して


 本校は、1877年(明治10年)に創立され、今年で142年目を迎えます。卒業生総数は、約3万5千名を数え、各界で活躍しています。現在、1・2学年で7クラス、3学年で8クラスの合計22クラス、875名の生徒が学んでいます。

 校訓である「質実剛健」、「気宇雄大」の精神を常に念頭に置き、社会のリ-ダ-となる人材の育成を目指し、学業はもとより、部活動や学校行事に積極的に取り組んでいます。
 今年度からは文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、将来の国際的な科学技術人材の育成にも当たっています。

 前橋高校では、心身ともに逞しく、夢・理想を追い求める「前高(まえたか)」生を力強く応援してます。

校長 大栗 勇一

 

入学式式辞

平成31年度 式辞

 春の躍動を感じる今日の佳き日に、同窓会、PTA、母の会の各会長様をはじめとするご来賓の方々、並びに多くの保護者の皆様をお迎えし、平成三十一年度の入学式を挙行できますことを、心より感謝し、厚く御礼申し上げます。

 さて、二百八十名の新入生の皆さん、入学おめでとう。今日から皆さんは前橋高校の生徒です。あの合格発表の日の喜びや、今日の緊張を忘れることなく、一日一日を大切に、充実した高校生活を送ってもらいたいと願っています。

 本校は、創立百四十二年を迎えた、県下で一番の長い歴史を持つ伝統校です。卒業生は、三万五千名を超え、県内はもとより、国内外の各界、各方面において、トップリ-ダ-として活躍されているOBもたくさんおります。
 現在では、「質実剛健」「気宇雄大」の校訓のもと、学習面においても部活動においても県内はもとより全国に誇れる拠点校としての地位を不動のものにしてまいりました。皆さんには、「前高健児」として、本校の質の高い教育活動を通して、将来、社会のリ-ダ-となる人材として成長することを期待しています。

 そこで、前高での三年間のスタ-トにあたり、皆さんに是非取り組んで欲しいことを、二点お話しします。
 一点目は、「三兎を追え」ということ。
 諺に「二兎を追うものは一兎をも得ず」と言いますが、二兎どころではなくて、前高生には三兎を追ってほしい。三兎とは、学習と部活動と学校行事の三つです。前高での学習は中学校までとは違い、各段に難易度も増し、進度も速くなりますから、将来の夢や目標を実現するためにも、日々の予習や復習といった継続的な学習は欠かせません。また、前高の部活動は、運動系・文化系ともにとても活発で、運動面では、県高校総合体育大会で二年連続男子総合優勝を果たしています。そんな部活動に自分の目標を持って取り組むことが、皆さんの豊かな人間性や社会性を育んでくれるに相違ありません。学校行事も蛟龍祭という文化祭や高崎高校との定期戦、優曇華という音楽三部の合同コンサ-トなど、生徒が主体となって行われる行事が多く、そうした体験的な活動の経験を通して、リ-ダ-性や自主性を身に付けたり、自信を付けたり、意欲を高めたりと、高校生活に変化と動機付けを与えてくれます。

 また、これらの「三兎」に全力で取り組むとともに、「広く社会や校外での活動にも目を向けて、様々なことに挑戦してほしい」。高校時代に、学校内の活動だけでなく、校外で行う多様な活動等に参加することは、社会体験の意味からも、自ら計画し、考え判断して実行する「主体性」を身に付けるという意味からも、大きな意義があります。そして、そうした校外での活動を、大学入学者選抜においても主体的な学習の成果として評価していく方向にある位です。例えば、「グロ-バルサイエンスキャンパス」と言って、大学が高校生を対象に、高校の授業ではできない専門的・先端的な活動を指導する取組に参加したり、県内企業でのインタ-ンシップ、一日医師体験、各種ボランティア活動などに参加するのも、進路選択の参考になったり、将来就きたい仕事を見つける上でもとても有意義です。また、「明石塾」という群馬県が行うグロ-バル人材育成の取組や海外研修に参加したり、留学経験なども有益だと思います。さらには、各種団体が実施する大会・コンク-ル・論文などに挑戦してみるのもよいと思います。社会に対して視野を広げ、自らの可能性を試す意味でも、先程述べた「三兎」以外の校外活動にも、積極的に挑戦してみてください。

 二点目は、「イノベ-タを目指せ」ということ。
 本校では、今年度から、文部科学省ス-パ-サイエンスハイスク-ル(略して、SSHと呼びます)の指定を受けました。テ-マを「イノベーションを創出するグローバルな人材を育成する科学教育プログラムの開発研究」と定め、今後5年間、大学や研究機関等の支援を受けて、観察・実験等を通じた体験的・問題解決的な学習である課題研究に取り組みます。また、理科を中心とした科目などで教科横断的な学習や探究的な学習を取り入れた授業を実施していく予定です。こうした一連の取組を通して、これからの時代に求められる資質・能力を育て、「イノベ-タ」として、新しい技術や考え方を取り入れ、新たな価値を生み出し、社会的に大きな変化を起こしていく人材を育成していきたいと考えています。このSSHの取組は、平成31年度入学生から対象になりますので、皆さんが前高SSHの第一期生ということになります。皆さんには、将来の進路が文系であれ、理系であれ、科学的な手法を使って、答えのない様々な課題解決に向かっていく学習などに取り組むことで、イノベ-タを目指してください。

  以上、二点について述べました。十七歳でノ-ベル平和賞を受賞したパキスタン出身の少女マララ・ユスフザイさんが、国連で行った演説に世界中が感銘を受けました。彼女は、最後に「One child 、one book and one pen can change the worid として、教育こそが唯一の解決策である。」と言って、演説を締めくくりました。このマララさんの演説にあったように、皆さんのこれからの学びこそが、世界を変え、皆さんを社会のリ-ダ-へと導いてくれることになるのです。そんなつもりで、三年間の高校生活を送り、大きく成長していってください。

 最後になりましたが、保護者の皆様に一言ご挨拶申し上げます。本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。高校の三年間は、人生の方向を決定する大事な時期ですが、悩み苦しみも多く、これまで順調に成長してきたお子様であっても、多少なりとも、親子の葛藤や成績面での挫折などを経験しながら成長し、親への依存から離れながら自立していくものです。私達教職員は、お子様が、自らの生きる道を、自らが切り開いていけるよう、全力を尽くして参りますが、子供達の健全な成長を望み、豊かな個性を育てていくためには、学校と家庭がそれぞれの役割を果たしながらも、相互に補完し合い、連携を密にしていくことが重要と思います。保護者の皆様の本校に対するご理解と絶大なるご協力・ご支援を賜りたいと存じます。

 新入生の皆さんが、「前高生」として自信と誇りを持ち、前橋高校での生活に闘志を抱き、一人一人の夢に向かって、自ら磨き、鍛え、成長していくことができるよう、皆さんの努力と活躍に期待して、式辞といたします。

   平成31年4月9日
群馬県立前橋高等学校長            
大 栗 勇 一       
 

卒業式式辞

平成30年度 式辞

 ここ前橋の地にも春の訪れが感じられる本日、この佳き日に、群馬県立前橋高等学校平成三十年度卒業証書授与式を挙行するに当たり、多数のご来賓の方々のご臨席と、保護者の皆様のご列席を賜りましたことを、まずははじめに厚く御礼申し上げます。
 ただ今、卒業証書を受けた三百十九名の皆さん、卒業本当におめでとう。心より祝福します。
 この日を迎えられたことは、三年間に亘る努力の結果であるとともに、御家族の限りない愛情と心の支えがあったればこそであります。卒業という一つの区切りで、御家族に対する感謝の気持ちを言葉や行動で表していただきたいと思います。
  今、高校生活を振り返り、どんな思い出がよみがえっていることでしょう。青春のエネルギ-を燃やした部活動でしょうか。朝早くから、夜遅くまで悪戦苦闘した勉学のことでしょうか。正に生徒が主人公となってみんなが熱心に取り組んだ定期戦や蛟龍祭、修学旅行などの学校行事のことでしょうか。そのいずれにおいても、皆さんは一生懸命でした。そして、その中で得た出会いと思い出は、一生の宝物です。
 さて、皆さんがこれから立ち向かう社会では、ハイスピ-ドで進むグロ-バル化や情報化などにより、変化が激しく、常に新しい未知の課題への対応が求められると予想されています。そんな社会で大学生活や社会人としての生活を送ることになる皆さんの新たな門出にあたり、今後の生き方の参考として、二点述べさせてもらいます。
 まず第一に、「世界を目指せ、世界を知れ」ということです。        
 現在、わが国では、中央・地方を問わず、常に世界の動きに影響を受け、直接に諸外国と交流を持つことも多くなっています。今後、皆さんは、プライベ-トでも、ビジネスでも、言語や社会的・文化的背景の異なる人々と交流していくことになるのは間違いありません。ですから、意識や価値観が柔軟な若い時期になるべく早く海外を経験してほしい。そして、多様な価値観や文化に触れ、視野も広げ、鮮烈なインパクトによりモチベ-ションを上げたり、知らない環境で人間関係を築いていくコミョニケ-ション能力を身に付けてもほしいと願っています。ノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんは、徳島大学で学び、徳島県の企業で研究員として研究を続けた中で、あの青色発光ダイオードの開発・製品化に成功しました。つまり、地方あるいは国内で一定の成果を収めた訳ですが、その後、渡米してカリフォルニア大学教授に就任した中村教授が感じたのは、「エリ-ト大学への受験勉強に明け暮れるだけでは、国内でしか生きられない人間になってしまう」ということでした。そして、日本人の学生の海外留学について、「なぜ世界に目を向けないのか。日本を飛び出すファイトを抱き、国際標準を目指してほしい」とエ-ルを送っています。また、歴史上のことで恐縮ですが、日本の近代化を推進した人たち、明治・大正・昭和期に活躍し、その名を残した政治家・外交官・軍人・実業家・芸術家・学者などの殆どが、海外留学・海外派遣など、期間の長短の差はあっても海外滞在を経験しています。社会のリ-ダ-となることを期待される皆さんには、若い時期に世界を知ることは必須条件であるということができるでしょう。
 次に、第二には、「自ら考え、判断し、行動せよ。つまり、主体性を持て」ということです。
 社会構造が大きく変化する中で、産業界が学生に期待する資質・能力等を聞いたアンケ-トの結果を見ると、主体性と実行力が強く求められていることがわかります。これまでの単純作業・定型的業務の仕事では指示に従ってこなしていけばよかったのかもしれません。しかし、これからの創造性が高い仕事が多くなる中では、自分で状況を判断し、目的を明確にし、目的を果たすために何をすべきかを自分で考え、自らの責任で最も効果的な行動をとることが求められるのです。学びも同じです。講義を一方的に聞くだけ、出された課題をこなすだけの「やらされる学習」では、これからは通用しませんし、十分な学力はつきません。何が課題であるかを突き止めて、その課題を解決していく力がこれからの大学生活や社会人の生活に求められているのです。消極的で指示待ち状態から、能動的・積極的な思考・行動スタイルへと変えていく努力を続けてください。
 今日から、皆さんは前橋高校の卒業生であります。「気宇雄大」の校訓の如く、いつまでも志を高く掲げ、夢に向かって元気に羽ばたいてください。「三兎を追う」、学習・部活動・学校行事の全てに頑張るという前橋高校の教育は、皆さんが将来社会人となり、その中心となって活躍できる下地を十分に鍛えていると考えています。人生のどこかで急にアクセルを深く踏み込んで躍進するべき時期が来た時、その試練を乗り越える力は十分育っていると思います。激動の時代を逞しく、太く、強く生きていって欲しいと願っています。
 次に、御列席いただきました卒業生の保護者の皆様に心からお祝いを申し上げます。今までご子息の成長のために、骨身を惜しまず育ててこられたと思いますが、そのご努力に対しまして深く敬意を表します。皆様には、三年間に渡り、本校の教育活動推進のために暖かい御支援と多大なるご協力を賜りましたこと、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。また、ご多用の中、ご臨席いただきましたご来賓の方々におかれましては、これまでお寄せいただきました本校への御支援御協力に心より感謝申し上げます。
 結びに、卒業生の皆さんが所属した学年集団を中心になって主導した学年主任の城田先生をはじめ三学年団の各先生、そして本校の全ての教職員を代表して、三百十九名の皆さん一人一人が、それぞれの世界に向けて力強く旅立ち、その前途が洋々たることを祈念して、式辞といたします。

   平成31年3月1日
群馬県立前橋高等学校長            
大 栗 勇 一   

 

歴代校長

第 1代内 藤 耻 叟明治14年 2月~ 明治16年 9月
第 2代大 島 貞 益明治17年 3月~ 明治20年 3月
第 3代岩 島 匡 徴明治20年12月~ 明治25年 3月
第 4代大 石 保 吉明治25年 3月~ 明治26年 2月
第 5代山 本 宜 喚明治26年 2月~ 明治27年 2月
第 6代沢 柳 政太郎明治28年 2月~ 明治30年 4月
第 7代鈴 木 券太郎明治30年 5月~ 明治33年 2月
第 8代岡   元 輔明治33年 5月~ 明治40年 3月
第 9代平 野 象 一明治40年 4月~ 明治42年 2月
第10代秋 山 恒太郎明治42年 2月~ 明治44年 7月
第11代福 井 彦次郎明治44年 7月~ 大正 2年 2月
第12代成 富 信 敬大正 2年 2月~ 大正 7年 4月
第13代桜 田 広 利大正 7年 4月~ 大正14年 3月
第14代松 下 雅 雄大正14年 6月~ 昭和10年 8月
第15代湯 沢 徳 治昭和10年 8月~ 昭和16年10月
第16代柏 木 広 吉昭和17年 1月~ 昭和21年 3月
第17代中 村 武 雄昭和21年 3月~ 昭和24年 8月
第18代大 村 武 男昭和24年 8月~ 昭和30年 3月
第19代野 村 吉之助昭和30年 4月~ 昭和39年 3月
第20代持 丸 理喜男昭和39年 4月~ 昭和44年 3月
第21代小 島 俊 作昭和44年 4月~ 昭和46年 3月
第22代竹 園   一昭和46年 4月~ 昭和51年 3月
第23代岡 本 倉 造昭和51年 4月~ 昭和54年 3月
第24代藤 生 宣 明昭和54年 4月~ 昭和57年 3月
第25代石 井 信 市昭和57年 4月~ 昭和60年 3月
第26代網 中 正 昭昭和60年 4月~ 平成 2年 3月
第27代清 水 健 二平成 2年 4月~ 平成 4年 3月
第28代由 良   智平成 4年 4月~ 平成 7年 3月
第29代樽 井   哲平成 7年 4月~ 平成10年 3月
第30代田 村   功平成10年 4月~ 平成12年 3月
第31代中 山   傑平成12年 4月~ 平成14年 3月
第32代本 多 嘉 実平成14年 4月~ 平成16年 3月
第33代坂 爪 睦 郎平成16年 4月~ 平成18年 3月
第34代野 村 直 正平成18年 4月~ 平成22年 3月
第35代吉 野   勉平成22年 4月~ 平成24年 3月
第36代小笠原 祐 治平成24年 4月~ 平成27年 3月
第37代鵜生川 隆 之平成27年 4月~ 平成29年 3月
大 栗 勇 一平成29年 4月